根拠にこだわれ
今回のエントリは、
「自分はクリエイティブよりロジカル側」
だと思う人向けです。
こだわるべきは、根拠の強さ。
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結論の価値は、目新しさだけではなく、それを支える根拠にも大きく左右される。例えば、同じ結論だとしても、根拠の強さによってまったく印象は変わる。
- 人間、ついつい面白い結論を言おうとしてしまう。目新しくなくても、しっかり根拠のある堅実な結論なら、価値は大きい。
- なぜならば、にこだわるべき。その結論に至った根拠をないがしろにしない。
1. 結論の価値は、目新しさだけではなく、それを支える根拠にも大きく左右される。
例えば、同じ結論だとしても、根拠の強さによってまったく印象は変わる。
例えばダイエットをしようとしているAさんとBさんを見てみよう。二人はまったく同じ結論に至っている。ただし、その根拠は大きく異なる。どう感じるだろうか。
Aさんのケース
- (出発)やせたい
- ちょうどあるブログでウォーキングが紹介されていた
- (結論)よし、ウォーキングを始めよう。
Bさんのケース
- (出発)やせたい
- 策の方向性は、①吸収量を減らす、②消費量を増やす、③手術して脂肪を撤去する、がある。
- 緊急性もないし急激な変化はしたくないため③はパス。ダイエットは続けるのが大事だが、食は自分にとって何よりも楽しみであり減らすのは考えられないため、①もパス。よって②。
- ②としては、1)ジムで運動する、2)自分で運動する、3)マシンで燃焼させる、4)マッサージで消費させる、がある。このうち2)以外はお金がかかりそうだが、お金で解決しても、お金をかけられなくなったらリバウンドするだろう。持続的な理想のスタイルを獲得は、あくまで健康的に自分の力でやせることでしか手に入らないのではないと思う。よって2)。
- 2)としては持続的に行うことが肝。よってはじめは激しい運動ではなく、心理的負荷の低い方法がよいだろう。すでにウェアやシューズもそろっているし、すぐに長く取り組めそうなウォーキングがよさそうだ。
- (結論)よし、ウォーキングをはじめよう。
どうだろうか。結局のところ、
結論の価値 = 目新しさ × 根拠の強さ
なのである。
2. 人間、ついつい面白い結論を言おうとしてしまう。
目新しくなくても、しっかり根拠のある堅実な結論なら、価値は大きい。ただし、ついついオリジナリティを出そうとして、突飛なことを言おうとしてしまうものだ。
もちろん世紀の大発明のようなものは、目新しいからこそ、発見と言われる。アインシュタインによる特殊相対性理論もしかり。「時間は一定ではない。相対的なスピードで変わる」という主張は、目新しいどころか、突飛過ぎる。それだけでは似非科学としてスルーされていただろう。アインシュタインの場合は、根拠があった。だからこそ大きな衝撃を世界に与えたのである。
天才ならともかく、まず凡人は根拠の強さを目指すべきだ。目新しさから攻めると、いざ説明しようとしても曖昧な説明しかできないだろう。
3. なぜならば、にこだわるべき。
その結論に至った根拠を意識する。常に根拠がある状態に自分がなるように矯正する。
- 「なぜなら」を口癖してみる。
- ノートを半分にわけて、結論←根拠を書くようにする
- 何かを読みながら「本当にそうか」を気にする。
などなど、できることはたくさんある。こつこつ続ければ根拠力が高まっていくだろう。そうすればいずれ目新しい結論に至ったときにも、それを人に説明し納得してもらうことができるはずだ。
それでは。